戴氏が社長退任、野村氏が社長に

「8K+5G、AIoTをテコにしっかり伸ばす」

 5/19に2019年度決算報告を行ったが、その中で、シャープの社長人事について併せて発表した。

 戴正呉会長兼社長が、代表取締役会長執行役員兼CEOに就任し、野村勝明副社長が、代表取締役社長執行役員兼COOに就任する社長人事を発表した。2020年6月25日に開催予定の定時株主総会および取締役会で決定する。なお、石田佳久取締役副社長執行役員は退任し、シャープを退く。

野村次期社長

 会見において、野村副社長は社長就任の抱負について言及。「新型コロナウイルスの影響で、2020年3月期第4四半期は減収減益となり、赤字になった。2017年3月期第2四半期に鴻海がシャープに出資したときには赤字だったが、これを第3四半期には黒字化した。そのときには、戴氏が社長兼CEOで、私が副社長兼COOという体制だった。もう一度、その体制で、しっかりとタッグを組んで立て直す」としたほか、「新型コロナウイルスの感染拡大により、当面、厳しい事業環境が続くことになる。原点に戻って、One Sharpで厳しい環境を乗り越えたい。既存事業だけでなく、8K+5G、AIoTをテコに新規事業の創出を図ることで、しっかりと伸ばしたい」とした。

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